アープ・トーマス・オルガ菌(トーマス菌)を活用した、病害虫に強く、安全でおいしい作物を育てる微生物有機農業のすすめ。

植物と微生物の共生関係について

植物と微生物の共生関係について

「共生」 ≠ 「共存」

アープ・トーマス博士は、土中での植物の根と微生物との相関関係を「植物が要求する養分要素と、根から出る分泌物が、微生物を介して共生する」と表現しています。
生物学的には「共存」と「共生」とは似て非なるものです。共生とは、異なった生物の種どうしが何らかの関係で助け合うことを言います。

作物は根が土中の養分や酸素を吸収して育ちますが、根の働きは土中の物質を吸収することだけではありません。そもそも根も、炭水化物やアミノ酸、有機酸といった有機物を分泌しています。
土中の微生物は、動物や植物の残骸の有機物を分解してアミノ酸や塩基類その他ビタミン類を養分として植物の根に供給する役割を果たしているのと同時に、植物の根から分泌されている養分を求めて根に集まっていくのです。
つまり、微生物が植物に食料を与え、植物が微生物に餌を与えているという、動物と植物が共生している世界が土中で作られているのです。

こういう土中での動物と植物との共生関係を初めて明らかにしたアープ・トーマス博士は、「人間の健康は食にあり。その食糧の健全なる栄養源は土壌にあり」という仮説を立てるに至りました。以降、半世紀にわたってトーマス博士は、どのような微生物がどのように存在すれば農作物に善い影響を及ぼすのか、いろいろな微生物を組み合わせて実験を繰り返し、研究に没頭。
そして1905年、ついに最も有用と思われる微生物の組み合わせ「トーマス・バクテリア群」(俗称「トーマス菌」)を編み出しました。
このトーマス・バクテリア群はフランスのパスツール研究所に持ち込まれ、その有用性が世界に認められるようになったのです。

植物の根と微生物が共生するからには、土の中も、その共生を保障する場になっている必要があります。それが、土壌の団粒構造です。
トーマス菌による土づくりは、植物と微生物が共生する環境づくりなのです。
ここに微生物の存在を無視して一方的に化学肥料が投入されたら、微生物は存在する意義を失い、他の場所を求めて去っていくか、死んでしまいます。
そうすると植物のほうも、排泄する有機物を処理してくれる微生物がいなくなって困ってしまいます。
こんな状態を戦後50年以上も繰り返して土壌を疲弊させてきたのが、日本農業のあり方でした。

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